「気づき力」が組織を変える、仕事を変える――業務品質を高め成功要因を生みだすためのヒント

(著) 田中進

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[商品について]

――業務の改善を行う場合の視点として知られている「ECRS」。このうちRに当るのは、次のどれでしょうか。

1.逆転、2.置換、3.回帰

正解は、本書第4章の「改善の4原則―ECRS」をご覧ください。

「なぜ?」という目や考えを日常的に持つことで「気づき力」の感度を磨き、それを周りに伝えて認識の共通化を図ることで、より良い組織へとつなげていくーー。本書では、組織を取り巻く多様な環境で、いかに一人ひとりの「業務品質」を向上させ、成功要因を生みだす仕事や組織を作り上げるか、その秘訣をISO審査員として多くの成功要因となるヒントを掴んできた著者が、豊富な経験に基づいて惜しみなく解説する。明日からでもすぐに実践できる、気づく力を養うノウハウが詰まった組織人必見の書。


[目次]

はじめに──仕事は小さなことに気づくことから始まる

第1章 気づき力──あれー?変と感じる

気づいて、あれー?と感じることが大切

私の些細な「あれー?」の具体的な事例

気づき力を高めるために何が必要か

欲求について

第2章「なぜ?」で気づき力アップを目指す

気づき力には「なぜ?」が必要

知的好奇心を持つこと──習慣化まで

「なぜ?」が分かる作業手順書に変えていく

三現主義でなぜ?──生のモノから気づく

3つの目、そして4つの目──視点、視野、視座を変えてみる

第3章 気づきやすくする工夫

見えないもの、気がつきにくいものを見えるようにすること

掲示板で課題や問題を見えるようにする

5Sで見えるようにする

第4章 気づきのネタについて

改善の4原則──ECRS

改善ネタの対象──「何」を見るのか

変化点を見る──変化点管理

5Mの変更管理の捉え方

第5章 「伝える化」から「伝わる化」のコミュニケーション

気づいたら直ぐに行動すること

組織の知識を用いて自律的に行動

気づいたら伝える

コミュニケーションについて

内部コミュニケーション──報告・連絡・相談

外部コミュニケーション

情報とのコミュニケーション

自分とのコミュニケーション

第6章 ヒューマンエラーの防止

ヒューマンエラーについて

第7章 組織のMSで感じること

ISOの仕組みを徹底できていない組織

何を目指すのか

業務品質改善の考え方について

要求事項を正しく理解すること

MSの有効性とは?──どのように考えればよいのか

有効性=PDCAのサイクル

PDCAからR‐PDCAへ

問題はPlanの立て方にあります

R‐PDCAのポイント

文書化できないベテラン技術者の技の伝承

終わりに──コツコツが勝つコツ

参考文献

著者略歴


[出版社からのコメント]

仕事の中には様々なマネジメントシステムがあり、特に有効性の高いものとしてリスクマネジメントを行う企業は多いかと思います。本書では、リスクマネジメントの中で有効なものの一つである「気づき力」をテーマにしています。本書を通じて、日常的に気づきのアンテナを張りめぐらせ気づきを周りに発信することの大切さを知り、「気づき力」を高めてより良い組織を生みだすためのヒントを得ていただければ嬉しく思います。


【著者略歴】

田中 進(たなか すすむ)


1946年福井県生まれ。福井大学工学部卒、同大学院工学研究科卒。1971年鐘紡株式会社入社、人工皮革アンティロープ及びクリーンルームで使用する無塵ワイパーなどの商品開発及び製造に携わる。

1998年財団法人日本品質保証機構(現JQA)に転職。ISOの審査員として認証業務に携わり、2012年退社。

その後、田中技術士事務所として同じ業務を継続し現在に至る。

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