ある石油マンの人生模様:砂漠と旅と音楽と「得手に帆を揚ぐ」幸せ男 : 1938年-2020年

(著) 長谷川捷一

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―サラリーマン冥利、そして技術者冥利に尽きる人生―

アラビア石油株式会社の第一期生として中東に派遣されて以来、サウジアラビアやクウェート、ニジェールなど石油マンとして世界を飛び回った日々。その間、サウジではオペレーターの人事評価をめぐって国外追放になったり、イラクのクウェート侵攻の際には緊迫の人質生活を体験したりと、普通のサラリーマンとは異なる得難い貴重な体験をしてきたーー自身の人生を振り返り、かけがえのない家族や精魂を込めて成し遂げてきた仕事、人生に潤いを与えてくれた趣味など、恵まれた人生を精一杯生きてきたその足跡を具に綴った半生記。



[目次]

はじめに

I. 生い立ちと家族

1.祖父、母方祖父、両親

(1)祖父

(2)母方祖父

(3)両親

2.文京区大塚生まれ

3.疎開で家族はばらばら

4.附属小学校、附属中学校、附属高等学校

5.学習院大学理学部化学科

6.アラビア石油入社

7.見合い結婚

8.1986年2月父逝去

9.2003年2月母逝去

II. 業務歴

1.国内製油所研修と製油所設計

2.サウジアラビア・カフジ石油基地へ初赴任

3.石油基地での生活

4.カフジ原油の脱硫

5.結婚後のカフジ生活

6.国外追放

7.ニジェール・ウラン・プロジェクト

7-1)ウラン技術情報収集と現場視察

7-2)フィージビリティ・スタディ(企業化調査)

8.低ウラン鉱からのウラン抽出方法

8-1)国家資格「技術士」(金属部門)取得

9.サウジアラビア再赴任(副所長付)

9-1)サウジアラビアとクウェート両国石油省役人と米国出張

9-2)中国に輸出製油所建設計画

10.アラビア石油・クウェート事務所へ赴任(技術調整役)

11.カフジ石油基地の居住環境改善プロジェクト

12.日本アラビア産業開発㈱

13.日本セラミック・エンジニアリング㈱

14.国際協力銀行・中南米エネルギー調査・ミッション

III. イラクのクウェート侵攻・人質生活

1.イラクがクウェートへ侵攻した経緯

2.イラクの人質

3.悠紀子ら“あやめ会”の全員解放運動

4.解放されて思うこと

5.解放後の戦友との交流

6.イラク戦争後の惨状

IV. スポーツ・趣味

1.陸上競技

2.柔道

3.バスケット

4.テニス

5.登山

6.スキー

7.ヨット

8.ゴルフ

9.ヨガ

10.絵画

V. 音楽

1.フルート歴

2.学習院輔仁会音楽部

3.サウジアラビアへ赴任後

4.リコーダー・レッスン

5.クウェート駐在中

6.文京区民オーケストラの活動

7.定期演奏会

8.地域活動

9.海外公演

9-1)2000年ドイツ演奏旅行

(1) 事前打ち合わせ、兼下見の旅

(2) カイザースラウテルン公演

(3) パッサウ公演

9-2)2002年韓国演奏旅行

9-3)2006年クロアチア演奏旅行

(1) 下見旅行と準備

(2) ドブロヴニク&ザグレブ公演

9-4)2010年ロシア演奏旅行

(1) 下見旅行

(2) 日露青年バレエ交流フォーラム

(3) 日露友好特別演奏会

(4) ロシア公演の準備

(5) サンクトペテルブルク公演

(6) モスクワ公演

9-5)2014年ベトナム演奏旅行

(1) 公演国の決定まで

(2) 日本ベトナム友好特別演奏会

(3) ハノイ公演

(4) 終演後のアンコールワット旅行

10.2016年9月八丈島演奏旅行

10-1)下見旅行と準備

10-2)「おじゃれ」公演

11.カノン・アンサンブル

12.喜寿コンサート

13.傘寿コンサート

14.悠紀子の喜寿ミニコンサート

VI. 那須の家

VII. ネパール・トレッキング&児童支援

1.2005年11月エヴェレスト眺望・トレッキング

2.2007年11月 280歳ジョムソン・トレッキング

3.2013年3月 悠紀子とヒマラヤ小学校訪問①

4.2015年3月 悠紀子とヒマラヤ小学校訪問②

5.2017年6月 稲村君とランタン・トレッキング

VIII. 海外旅行

1.1967年5月オーストリア・スキー(最初の年次休暇)

2.1968年3月 オーストリア・スキー(年次休暇)

3.1969年1月 アポロ8号(年次休暇)

4.1971年4月 8,000kmドライブ(結婚後の年次休暇)

5.1973年1月 エジプト(年次休暇)

6.1974年6月 スペイン、ポルトガル、スイス(年次休暇)

7.1975年2月 最後の海外旅行と思った旅(II章「6.国外追放」参照)

8.1986年7月 アメリカ・TREK TOUR(年次休暇)

9.1990年4月キプロス島(年次休暇)

10.1993年6月ポナペ島(年次休暇)

11.1994年5月 アメリカ・カナダ(年次休暇)

12.2007年6月 アメリカ(IDRS・イサカ大会に参加)

13.2009年1月 ニュージーランド旅行(ツアー)

14.2012年9月 カナダ旅行(ツアー)

15.2013年8月 オーケストラ仲間とポーランド旅行

16.2014年3月 テニス仲間とシンガポール旅行

17.2015年5月 アメリカ旅行(サダナの卒業式に参列)

18.2016年9月 イタリア旅行(日伊友好親善コンサート)

19.2017年9月 オーケストラメンバーとカナダ旅行

IX. ボランティア・ワーク

1.特養老人ホーム・回想法セラピー

2.外国人への日本語指導

X. 日本のエネルギー政策へ一言

あとがき

付録:1)経歴

付録:2)フライト記録



[担当からのコメント]

仕事などで海外に出たことによって日本がよく見えるようになったという方は多いようです。石油を始めとするエネルギーという巨大な商材に携わってきた著者も、やはり本書の中で弱い外交力をはじめ身をもって体験した日本という国の姿を折に触れ綴っています。またエネルギーの仕事に携わりたい方や、世界を相手にビジネスをしたい方などにも興味深くお読みいただける内容になっています。ぜひご一読ください。



[著者プロフィール]

長谷川 捷一(はせがわ しょういち)

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