エッセイ 妻よ。二、三日はへそを曲げるぞよ 日々折々2000―2007
(著) 須永勝
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―こんな日々なら、歳をとるのも悪くない―
数十年前の妻の記念日に慌てて買って以来、我が家の庭に咲き続けているバラ。少子高齢化の波にさらされて、今年も担がれることなく公民館に飾られている神輿。成長する毎に時の移り変わりと愛情の深まりを感じさせる初孫の姿。冬の夕暮れに聞こえてくるご近所の奥さんの快活な笑い声。三人目の孫からはじまり姪、妻の姉妹、娘に息子と写真整理に家族を想う師走の一日ーー会社を無事に勤め上げ定年退職して8年、娘や息子夫婦、次々と生まれてくる孫たち、ご近所や地域の人々、そして長年連れ添った妻との何気ない日常を温もりある筆致で綴ったエッセイ集。
[目次]
はじめに
Ⅰ 日々折々・二〇〇〇~二〇〇二年
バラ
ミスショット
マーチ
男
純情派美人ママ
主客転倒
不覚
碓氷峠
無防備
Ⅱ 日々折々・二〇〇三年
春風
初節句
絆
神輿
ドラマ
眞結入院
ナイスショット
おせち料理
Ⅲ 日々折々・二〇〇四年
妻の成人の日
認知
モノクロ
防寒下着
十箇条
千歳鶴
金婚式
保育所
胸騒ぎ
気付け薬
慢性硬膜下血腫
暑気払い
ひと言
切り戻し
運動会
寒い朝
Ⅳ 日々折々・二〇〇五年
値上げ
貰い笑い
帆南
ベティちゃん
膵臓がん
前立腺
タコウインナー
ハイハイ
おふくろさん
口直し
秋海棠
珍客
胃カメラ
選挙
小さい秋
月下美人
電話
Ⅴ 日々折々・二〇〇六年
娘
筋肉痛
七味唐辛子
タイムスリップ
ひな祭り
確定申告
薄墨桜
行事
夢
あいやけ
五能線
盆栽展
人恋し
常識
『孫』
梅雨明け
産休
夏
正念場
プライド
処暑
成長と退化
クラスメート
秋彼岸
秋雨前線
来し方
思い上がり
牧水
Ⅵ 日々折々・二〇〇七年
割箸
洗濯機
春一番
筆とクラブ
モカブレンド
腰痛
紫蘇
まなざし
著者プロフィール
[担当からのコメント]
皆さんは時の流れをどんな時に実感しますか? 仕事を持ち家庭を持ち懸命に生きる今は、やがて年齢を重ねたときにご褒美のような時間となって帰ってくる、本書を読んでいるとそんな風に思えます。平凡な日常だからこそ愛おしさを感じさせるエッセイ、ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
須永 勝(すなが まさる)
1939年(昭和14)生まれ。
栃木県出身。
元会社員。
栃木県在住。
著書に『私と妻と子供たちと』(2000年、現代文芸社刊)がある。
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