ワーク・モチベーション・マネジメント論ーー労働意欲の向上を促す人と組織の行動科学

(著) 森田一寿

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作品詳細

[商品について]
―人はなぜ働くのか。人は何のために働くのか―
ビジネスに携わる者にとって、労働意欲は重大な関心事である。しかしこの意欲はどの様に生まれるのか、或いはこれを如何に高めるかということになると、複雑多様な人間の行動と相まって一筋縄ではいかない。本書ではこの働くことの動機づけをワーク・モチベーション理論として取り扱い、心理学やマネジメント、リーダーシップ等の諸理論の成果のうえに立ちながら、著者自身が携わってきた組織診断のデータをもとに、働き方改革やワーク・エンゲージメント等に焦点をあてたモチベーション理論の実証研究の成果をまとめたワーク・モチベーション概論である。

[目次]
はじめに

I部 モチベーションの理論
 1節 マネジメントの萌芽とモチベーション研究
   1.誰でも人は、行動に駆り立てられる
   2.テーラーからミュンスターハーグの研究へ
   3.モラールの研究
 2節 動機づけの理論
   4.動機づけの心理学における研究 本能論から欲求理論
   5.モチベーション・モデル
   6.諸動機づけの研究(欲求論)
 3節 ワーク・モチベーションの研究(1)
   7.個人要因
 4節 ワーク・モチベーションの研究(2)
   8.人間観と管理の仕方(リーダーシップ)
 5節 ワーク・モチベーションの研究(3)
   9.ポジティブ心理学とモチベーション3.0
 6節 これからの動機づけを考える
   10.達成動機は育成できる
   11.動機づけへのアプローチ
   12.自立性を活かした組織開発の勧め
 引用・参考文献

Ⅱ部 モチベーション理論の実践 データによる実証研究
 1節 問題提起と調査方法
   1.働き方改革の疑問
   2.問題提起
   3.調査方法・データ構造
   4.仮説・分析視点
 2節 働く人の人物像(仕事への挑戦源)
   5.潜在行動力から顕在行動力へ
   6.達成行動(挑戦的行動)
   7.その他(管理職者・創造的中核人材)
 3節 仕事に満足
   8.仕事満足・ワークエンゲージメント
 4節 人生の幸せを求めて
   9.ワークライフバランス
   10.人は変えられる
あとがき

[担当からのコメント]
人はなぜ働くのかについて考え始めると、そこにはお金や生活のためだけではない、自己実現にも似た何かがあるということに気づくのではないかと思います。本書を通じて様々な視点から働くということの本質を問い直す、そんな時間を過ごしていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
森田一寿

元産業能率大学大学院・目白大学大学院教授
1937年東京都生まれ 東京大学心理学科卒
私学振興財団助成・米国留学ミシガン大学(J.W.Atkinson)、ハーバード大学(D.C.MrClelant)に師事
担当科目は、「心理学概論」「産業組織心理学」「行動科学」「人的資源管理」など。
科学技術庁・文部科学省・通商産業省・厚生労働省の専門委員歴任、「高齢・障害・求職者支援機構」「労働政策研究・研修機構」などの外郭団体や民間企業のプロジェクト・共同研究・指導等多数。
学会:日本心理学会(終身会員)産業・組織心理学会(元理事)組織学会 日本産業カウンセリング学会(元常任理事学会誌編集委員長)人材育成学会(顧問、初代会長)

著書・論文

「管理者革新」(分担執筆)1967年 産業能率短期大出版部
「企業人教育の基本的ビジョン」(編集・執筆)1974年 産業能率短期大出版部
「企業人教育のあり方」(編集・執筆)1975年 産業能率短期大出版部
『経営の行動科学』1984年 福村出版
『組織心理学』(分担執筆)1988年 福村出版
『人材活用フォーマット』(共著)1989年 法令総合出版
『高齢化社会に対応した人事・組織のあり方』2003年 雇用・能力開発機構
『企業高齢化諸施策の実態に関する調査研究』2003年 エルダー
『医療福祉マネジメント実践』(編・著)2004年 (株)日本図書刊行会
『縁の下の力持ちが評価される組織づくりを』2005年 キャリア形成推進マガジン5月号
『バカな職場 それでも成果を上げる心理学』(一部執筆)2005年 ㈱プレジデント社
『社内公募制など従業員の自発性を尊重する配置施策に関する調査報告』2007年 労働政策研究・研修機構
『人材育成ハンドブック』(編集責任者)1919年 金子書房
など多数

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