僕と啄木と憲法とーー戦争と平和のヒューマニズムの風景

(著) 林伸豪

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作品詳細

[商品について]
―啄木と憲法の想いは、平和への願いのなかで繋がっていく―
昭和20年7月4日未明にアメリカのB29が2時間にわたり投下した焼夷弾によって灰燼に帰した徳島大空襲の体験、啄木に共感しながら山に没頭し司法試験にも合格した大学の青春の日々、法曹として自身の戦争体験と共に平和の中で奔走してきた護憲活動ーー50年以上にわたる弁護士活動、80年に及ぶわが人生、時代に翻弄されながらも歩み続けてきたその歴史を、いま万感の想いで振り返った人生の「最終準備書面」。

[目次]
はじめに

第1章
徳島大空襲と僕の戦争体験
1.徳島大空襲
2.警防団員にみる「軍国」理念
3.疎開先で
4.啄木と飛行機

眉山のふところにいだかれて
1.南新町の街
2.映画「黄色いリボン」とアメリカ文化
3.再び南新町と子供達

郡畳店の親切姉妹の命運
1.郡畳店と二人の姉妹の誕生
2.姉カオルの命運
3.妹愛子の命運
4.姉妹以外の人達は

田室陽二君のことなど

第2章
信州松本の地に魅せられて
啄木と僕の大学生活など
山に夢中(1)
山に夢中(2)
思誠寮から魚市場の住み込みへ
千曲川のほとり
1.リンゴ農家倉石家の人々
2.小林一茶と北信濃文化圏
3.千曲川と藤村

第3章
弁護士40年に際して
弁護士50年に際して
冨士茂子さんを偲ぶ
第一の部
第二の部

第4章
「喫茶みき」と音楽と
「曜変天目茶碗」茶会記 ―その真贋論にも触れながら

第5章
啄木と社会

第6章
1.憲法を考える
2.憲法9条は、国民に何をもたらしたか
3.憲法9条の改正案とは
4.憲法9条改正は、我が国から言論表現の自由を奪うおそれ
5.未来への希望
6.草の根運動が、9条を護る

附の章
アルプス巡礼

あとがき

プロフィール

[担当からのコメント]
朝鮮戦争もベトナム戦争も湾岸戦争もどこか対岸の火事のように感じていた日本は、21世紀に入って戦争の現実とその足音を否応なく感じさせられるようになってきています。戦争が何をもたらしたのかを今一度考える時期にきている今、その一助として本書を多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
林伸豪(はやし のぶひで)

昭和16年(1941年)10月11日 出生
昭和40年(1965年)10月   司法試験合格(20期)
昭和41年(1966年)3月   信州大学文理学部4年中退
昭和43年(1968年)4月   弁護士登録
昭和50年(1975年)     徳島合同法律事務所発足
                現在に至る

昭和60年(1985年)4月   徳島弁護士会会長就任
平成6年(1994年)4月   四国弁護士連合会理事長就任
                日本弁護士連合会副会長就任
平成30年(2018年)10月   徳島弁護士会から50年表彰受く
令和3年(2021年)10月11日 満80歳となる

徳島合同法律事務所
〒770―0854 徳島市徳島本町二丁目7番地(浜口ビル1階)
TEL 088―622―7575

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