再び戦争に突入しない為に九十歳から若人に贈る : 最後の帝国陸軍予科士官学校在校生徒の日記

(著) 北野左知男/中島辰男

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作品詳細

[商品について]
―「特攻」から「肉攻」へ。そんな時代を彼らは生きた―
将来の陸軍将校を養成するための、帝国陸軍唯一の幹部教育機関であった陸軍予科士官学校。本書は、太平洋戦争末期の昭和19年に僅か16歳で入校し、翌年の8月15日まで学んだ二人の若者の在校日記である。戦時色一色の中で育ち、次第に悪化する戦局の中で二人は何を学び、何を思い、どう日々を過ごしたのかーー本来は敗戦と共に焼却されていた筈の2つの日記を原本に可能な限り忠実に再現し、平和への思いと共に合わせまとめた当時を知るうえで貴重な記録。

[目次]
発刊を祝う
凡  例
プロローグ
一、はじめに
二、戦争の時代に育つ
三、陸軍予科士官学校へ
四、特攻から肉攻へ
五、八月十五日
六、おわりに
北野左知男将校生徒の日記 昭和十九年十一月一日 ~ 二十年三月三十一日
中島辰男将校生徒の日記 昭和二十年四月一日~八月十五日
あとがき
陸軍予科士官学校第六十一期甲生徒について
著者略歴

[担当からのコメント]
第二次世界大戦の惨禍を経て多くの人が平和の尊さを自覚しながらも、世界は依然として戦争を生みだし続け、その流れは止む気配はありません。それでも日本は、210万人もの兵士の命の果てに手にした平和を何とか維持してきました。このかけがえのない平和を如何に未来へとつなげていくか、本書を読みながら多くの方に考える機会を持っていただけることを切に願います。

[著者略歴]
北野左知男(きたの さちお)

 略 歴
 昭和3年6月 東京府下で生まれる。
        幼少時、父君(陸軍軍人)の転勤に伴い各地に転居
 昭和16年4月 静岡県立浜松第一中学校入学
 昭和19年11月 陸軍予科士官学校入校
 昭和20年8月 終戦により復員
     10月 官立静岡高等学校文科一年に編入学
 昭和24年4月 東京大学法学部入学
 昭和27年3月 同      卒業
     4月 静岡銀行入行

        静岡銀行常務取締役
        静岡キャピタル(株)社長
        スズキ(株)監査役を歴任

中島辰男(なかじま たつお)

 略 歴
 昭和3年8月30日 福井県遠敷郡内外海村甲ヶ崎に生まれる
 昭和19年11月 福井県立小浜中学校より陸軍予科士官学校入校
 昭和20年9月 敗戦による同校解散のため帰郷
     10月 福井県内外海郵便局入局
 平成4年6月 福井県内外海郵便局長を依願退職
 平成7年5月 福井県立若狭歴史民俗資料館長(~平成16年3月)

 昭和31年   福井県連合青年団長
 昭和51年   小浜市教育委員長
 昭和61年   福井県教育委員長
 平成6年   福井県行政改革推進委員会委員(会長代理)

 著 作
 『福井県の誕生―近代の越前と若狭―』(平成9年)
 『同』文庫本(文芸社、平成26年)
 『若狭に想う―寄稿集―』(平成20年)
 『若狭路往還―ふるさとからの歴史発信―』(平成21年)
 『若狭路往還Ⅱ―ふるさとからの歴史発信―』(平成29年)

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