勇気(カレッジ)と情熱(パッション)で理想のまちづくり - 半生を託した公務員生活を終えて

(著) 橋本英明

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作品詳細

[商品について]
――農地改革は戦後の二大改革のひとつに数えられますが、ではもう1つの改革は次のどれでしょうか。
1.教育の自由化、2.財閥解体、3.公職追放
正解は、本書「7、戦後の農地改革の後始末」をご覧ください。
家業の農業を継いでほしいという祖父の願いとは裏腹に、高校卒業後は稲沢市役所に就職した著者。右も左も分からないままに経済課農地係に配属されたことを皮切りに、企業誘致や戦後農地改革の後始末、農地の課税、広報誌作りと、ときに楽しみ、ときに不条理を感じながらも、予測不可能な公務員人生を歩んでゆく――。多くの出来事と出会いに恵まれた公務員生活40年の軌跡を振り返る、「塞翁が馬」的回顧録。

[目次]
電子書籍化にあたって
はじめに
一、市職員に採用され
1、入庁式
2、あべちよ(〇〇〇〇)課長さん
3、農地係に配属
4、こだま号で熱海へ
5、登記所で教えられたこと
6、企業誘致
7、戦後の農地改革の後始末
8、農地訴訟
9、種鶏検査も
二、土地にかかる税務行政
1、農地の宅地並み課税
2、あれっ 稲沢に鉄道敷地がない?
3、課税客体の面積の相違
4、十万平方メートル超土地の賦課漏れ
5、納税者番号の設定
6、小田原駅まで……
三、「広報いなざわ」を通じて
1、悪臭特集号の発行
2、『広報いなざわ』を変える
3、広報・広聴活動を通じて
4、市制二十周年事業 NHKのど自慢の誘致など
5、その他の二十周年記念事業
四、人事秘書で教わった
1、給与の返還
2、人事担当係に歳計外現金が……
3、自治大学校で学ぶ
4、秘書・人事の仕事を通じて
5、総務部長と人事課長の更迭? ――まつりの特別休暇――
6、市長・議員の報酬改定
7、給与支払を口座振り込みへ
8、毎年、全職員が定期昇給するの?
9、労使交渉の思い出
10、医師の特殊勤務手当の改訂
11、不祥事の数々
12、市制二十五周年記念事業など
13、情報公開制度に取り組む
五、企画課での仕事
1、ローリングプラン作り
2、市民会館建設用地の選定等
3、歴史公園作り
4、国勢調査
5、三万二千二百四十八キロの旅を終えて
6、兼務した電算課では
六、本格的にまちづくり 都市開発部
1、駅周辺開発に携わって
2、西町・北市場地区の土地区画整理
3、市街化区域の拡大(国府宮地区計画)
4、都市計画道路整備の促進
5、稲沢甚目寺線
6、春日井・稲沢線(井之口地域)
7、春日井・稲沢線(大塚地域)
8、よく出かけた陳情で……
七、ごみ焼却施設の建て替えで大汗
1、違法駐車防止条例の制定
2、放置自転車対策
3、ゴミの分別収集
4、求人行脚いつまで行うの
5、休耕政策
6、ゴミの減量化と焼却施設の建て替え
八、二つの保育園を廃園へ
1、保育園の適正化
2、訪問看護ステーションを医師会立に
3、特別養護老人施設の整備
4、市民福祉部勤務時余話
5、市民課で不祥事……
6、国保税 病気になるのは人間だ
九、ご指導いただいた歴代市長
1、加藤兵一市長
2、久保田英夫市長
3、新谷栄市長
4、住田隆市長
5、加藤勝見市長
6、服部幸道市長
十、多くの人に支えられて 印象深い方たち
十一、議会で答弁
十二、組合活動
1、ノンポリが書記長に
2、闘争に明け暮れた一年間
3、交渉で締結した協定の破棄
4、プライバシーを守る国民会議
5、職員互助会が始まった
あとがき
電子書籍版へのあとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
市役所勤務というと平凡な日常というイメージがあるかも知れませんが、戦後の日本、激動の昭和は一公務員にそんな暮らしは許しません。時代の移り変わりで喜ぶ人、悲しむ人、様々な人の人生を見つめながら職責を全うする日々は、日本の戦後の歴史と重なっていきます。市政に興味がある方もそうでない方も、ぜひ本書を手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
橋本 英明(はしもと・ひであき)

1942年(昭和17年)生れ 愛知県中島郡大里村大字北島(現稲沢市)
1961年(昭和36年3月)愛知県立稲沢高等学校農業科(定時制)卒業
1961年(昭和36年3月)愛知県稲沢市役所に奉職 農業委員会農地係長、課税課第1係長 企画課広報係長 人事秘書課長 企画課長兼電子計算課長 国鉄対策室長 都市開発部長 経済環境部長 市民福祉部長 都市開発部長
2002年(平成14年3月)定年退職
2002年(平成14年6月)行政書士橋本英明事務所開設 
2015年(平成27年9月)廃業
認知症老人グループホームの法人設立・運営・管理者を務め、傍らに地元小中学校の後援会長、体育振興会長・北島総代区長・民生委員など地域コミュニティの役職を務める。

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