平成の日本犬

(著) 卯木照邦

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作品詳細

[商品について]
―日本犬、この日本の宝を未来へとつなぐために生きてきた―
日本固有の犬として認められている六犬種は、柴犬をのぞき今衰退の危機に晒されている。特に四国犬、紀州犬、甲斐犬、北海道犬は絶滅危惧種に近づいており、先人たちが多大な労力をかけて繋いできたその血統を絶やすことは、日本の文化にとって大きな損失に他ならない。本書は、これまで長く保存会の一員として日本犬の保護と育成に携わってきた著者が、本部事務局長として30年以上にわたり機関紙に書き続けてきたあとがきを中心に、海外の状況や公益社団法人化などの話をまとめたものである。さむらいの国の犬・東洋の神秘の犬などと形容され世界に認められた日本犬の素晴らしさと、昭和の終わりから平成の終わりにかけての日本犬保存の動向と実情が分かる愛犬家必読の一書。

[目次]
はじめに
以日本犬美其身──「日本犬」(日本犬保存会誌)あとがき
(昭和62年から平成30年まで毎号の二三〇回)
創立七十周年 想事抄 平成10年(1998)8号
米国柴犬事情 ―海外編その一― 平成2年(1990)3号
アメリカ(東部)柴犬事情 柴クラブ・オブ・アメリカ見聞報告―海外編その二― 平成4年(1992)7号
アメリカ柴犬事情(その三) 柴クラシック展一九九七とシンポジュームの報告 平成9年(1997)7号
スウェーデン柴犬事情 ―海外編その四― 平成15年(2003)5号
ドイツ柴犬事情 ――海外編その五―― 平成16年(2004)5号
台湾柴犬事情 ――海外編その六―― 平成19年(2007)2号
公益法人制度改革による 公益社団法人認定までの経緯と向後 平成23年(2011)5号
著者略歴

[担当からのコメント]
体が強く忠実で忍耐力のある日本犬は、まさに私たちの祖先が長い歴史の中で培い育ててきた日本の宝と言えるのではないでしょうか。愛玩の対象としてではなく、日本民族の誇りの一つの結晶としての彼らの魅力を、ぜひ本書を通じて多くの方に知っていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
卯木照邦
うき・てるくに/昭和18年、群馬県高崎市生まれ。法政大学卒業。15歳で紀州犬を飼い18歳で日本犬保存会に入会。37
歳で審査員、44歳で家業をなげうって本部事務局長に就任。専務理事として75歳で退任するまで日本犬と共に歩んだ60有余年。平成28年には藍綬褒章を受章する等、日本犬を知る著者がこれからの日本犬を考えるよすがとして送り出す一冊。
その他、剣道では一剣会羽賀道場を主宰し武道としての剣道を実践している。

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