心理学 : こころを科学する

(著) 笹野完二

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作品詳細

[商品について]
―人のこころの科学は、かくも多彩でおもしろい―
現代の心理学はそれぞれに細分化・専門化が進んで高度な研究となってきており、はじめて心理学を学ぶ方にとっては必ずしも理解しやすいものとはなっていない。またこうした細分化や専門化は、本来一個の全体像である「人間」の理解にとって妨げになるおそれもないとは言えない。そうした視点から、教養として心理学を学ぼうとする学生や一般の方々に向けて、個人の全生活に関わる基本的問題を取り扱ったのが本書である。一人の人間の心の働きを全体的にみる観点と機能別にみる観点の両面からとらえ、順番に読み進めることで、全体像を意識しながら個別領域への理解を深めることができる「一般心理学」のスタンダード。

[目次]
まえがき
第1章 心理学とは何か
1. こころの科学としての心理学
2. 心理学の扱う問題
3. 心理学の歴史
第2章 人格
1. 人格とは
2. 人格の理解に関する理論
3. 人格の測定法
4. 人格の形成
第3章 知能
1. 知能とは何か
2. 知能の構造
3. 知能の測定
4. 知能の発達
第4章 発達
1. 発達とは
2. 発達過程の諸問題
3. 発達における成熟と学習
4. 発達における個性化と社会化
第5章 知覚
1. 知覚研究小史
2. 感覚要素とその連合による説明
3. 体制化された構造による説明
4. 認知
第6章 学習
1. 学習の方式
2. 学習の転移
第7章 記憶
1. 記憶の構造
2. 記憶過程
3. 記憶の統合過程
第8章 思考
1. 概念
2. 問題解決
3. 推論と意思決定
第9章 感情・情動
1. 感情とは
2. 感情・情動の発達
3. 感情・情動の表出
4. 感情・情動の理論
5. 情動の異常
第10章 動機
1. 動機づけの意味と役割
2. さまざまな動機
3. 動機づけと行動
第11章 適応と不適応
1. 適応とは
2. フラストレーションとその反応
3. コンフリクト
4. 人格発達と適応
5. 不適応への心理学的対処
第12章 社会的行動
1. 社会的認知
2. 社会的態度
3. 社会的相互作用
4. 集団過程
5. 集合現象
補章 脳とこころ
引用文献
執筆者

[担当からのコメント]
心理学は、発達心理学や臨床心理学、社会心理学などその分野も扱うテーマも多岐にわたります。それは人間という一個の総体がそれだけの多面性を持っていることの裏返しといえますが、初学者にとっては分かりにくいのも確かです。本書は、初学者が本書のみで理解を完結できる内容としつつ、より深く専門的に理解を深めたいという場合の基礎となり羅針盤にもなりうる作品となっています。ぜひご一読ください。

[著者プロフィール]
笹野 完二(ささの・かんじ)

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