戦車の中の落書き

(著) 吉森康夫

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作品詳細

[商品について]
―少年はこの国に、この世界に何をみるのか―
東を見てもとんぼ
西を見てもとんぼ
向きは中央、ひたすらお金
あきつ島大和の国
世を貪る
象徴とんぼのあきつ神
(本書「とんぼ」より)
時に儚く、時に力つよく、またもの静けさと何処か哀愁を感じる23の詩を収めた、独特な詩世界に魅了される作品集。

[目次]

ヨシコ
教科書
貪る
戦車の中の落書き
砂糖水
とんぼ
カニてぼをつけに
麦 笛

あだ名の話(一)
あだ名の話(二)
歌の思い出
ナズナについて
街の歌
畜犬談
彼ら

会話
吉祥寺伸町通り
村の洗濯場



著者略歴

[出版社からのコメント]
本書には、詩が持つ魅力が心に響く作品の数々が収められています。著者が生きた時代の空気と共に、その世界観を楽しんでいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
吉森 康夫(旧姓渡辺)(よしもり・やすお)

一九三四年福岡市生まれ。
両親の離婚により、母の里である佐賀の農村、祖父母の家で少年時代を過ごす。
福岡高校卒業後、市の選者だった菊岡久利先生経営のご飯屋、銀座太公房を手伝いながら國學院大學に学ぶが中退。東京学芸大学卒業。教育同人社や東京都公立学校に勤務しながら、石川湧先生の第一次「緑林」や民主部門の会などに参加。

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