火車の雲の底で:少年と犬と命の物語
(著) 渡辺光昭
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―水子、間引き、その命の選択がもたらすものとは―
小学6年生の勇は、飼い犬が産んだ子犬を捨てなければならなかった。厳しい自然の猛威に晒され、作物を育てるのも難しい東北の山深い村では、もらい手のない子犬を育てることはできない。だから家族は、その子犬たちを川に流す役割を勇に任せたのだった。ひとりつらい決断を迫られた勇の胸に去来するものとは――ときに理不尽に晒されながらも生きることの意味と家族、そして命の重みを問う物語。
[目次]
一
二
三
四
五
六
七
[担当からのコメント]
死が隠される現代社会とは異なり、生きることと死ぬことのありのままの生の姿が日常の中にあった社会だからこそ、少年に課せられた命の選択はより重みをもって私たちの心に迫ってきます。命について考える機会が多い今だからこそ、ぜひ本書を多くの方にお読みいただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
渡辺 光昭(わたなべ・みつあき)
1949年(昭和24年)宮城県刈田郡七ヶ宿町に生まれる
宮城教育大学卒業
2015年(平成27年)東北学院榴ケ岡高等学校教諭退職
著書:『いつか水色の橋を渡って』(近代文芸社)
『停留所』(北の杜編集工房)
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