碧の季節:我が充実の大学寮時代

(著) 野間口至

Amazon

作品詳細

[商品について]
―楽しい友人たちと、貧しくて、バンカラで、ちょっぴり左翼思想に染まった日々―
父の病没により苦しい家事情の中で、無事に一橋大学に進学した著者は、晴れて小平にある学生寮に入寮する。昭和27年当時の、未だ旧制高校時代のバンカラ気風が色濃く残る環境の中で、寮友で部活も一緒だった作家で元都知事の石原慎太郎や、大臣を歴任した政治家で、二週間で寮を出たものの卒業後の寮生の会には顔を出す尾身幸次など、多士済々の同級生に囲まれながら過ごす青春の日々がいま、始まる――。短くも充実した青春の時間は、長い人生を歩む得難い杖となる。そんな実感を抱かせる、貧しくも楽しかった若き日々の回顧録。

[目次]
はじめに
第一部 小平時代
寮生は貧乏人ばかり
家庭教師で生活費を稼ぐ
「ストーム」で桑畑
石原慎太郎氏の思い出
寮の会計係で全学生の顔を覚える
第二部 国立時代
米だけ持って貧乏旅行
増田ゼミナール
ヘルシンキでの世界平和愛好者大会
左翼活動家と見なされ就職で苦労
増田先生の思い出
日本開発銀行に就職
あとがき

[出版社からのコメント]
教育の現場で個性が主張されるようになったのは何時ごろからだったでしょうか。かつての学生たちは、さまざまな人間の姿、さまざまな個性をもって、時にぶつかりながら青春の輝かしい火花を散らしていました。本書には、そんな時代の学生の姿が描かれています。青春の活力を味わいながら、多くの方に少しでも楽しい時間を過ごしていただければ嬉しく思います。

新刊情報