突然死・心不全を防ぐ大動脈・心臓とのつきあい方

(著) 渡橋和政

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作品詳細

[商品について]
――ビタミンKは血液を凝固させる働きを持っていますが、このビタミンKが多く含まれる食品は、次のうちどれでしょうか
1.いわし、2.レバー、3.納豆
正解は、本書「第5章 手術後の生活」をご覧ください。
発病の瞬間まで病気自体が存在せず、いったん発生したら一刻も早い治療が必要で、治療が終了しても予断を許さない病気「大動脈解離」。本書は、以前に比べれば診断や治療方法が進んでいるとはいえ、突然死の原因となり様々な合併症の危険もあるこの病気について、外科医として多くの大動脈疾患の治療に当たり、その結果を長年フォローアップしてきた著者が、大動脈解離はどのように起きるのか、どうすればリスクを回避できるのかを自らの臨床経験をもとに分かりやすく説明した解説書です。医者に任せるだけでなく、私たち自身が病気や治療法を理解し予防や早期発見に繋げるための、現代人必読の一書。

[目次]
プロローグ
第1章 大動脈解離とは
●大動脈解離という病気
●血圧と心臓の部屋
●大動脈壁の解離
●解離で引き起こされる合併症
●診断の難しさ
●大動脈解離の治療
●まだ課題だらけ
第2章 解離はどうして起こる?そんなことしてたらこうなるよ
●大動脈解離発症の引き金
●大動脈解離はなぜ起こる?
●大動脈瘤
●高血圧の心臓への影響
●高血圧の大動脈や分枝動脈への影響
●血圧をきちんとコントロールしよう
●煙の害
●食事と高血圧、大動脈
第3章 救命体制の進歩と課題
●一刻も早い診断が大切
●携帯エコーの登場
●手術の進歩
●術中管理の進歩
第4章 心臓の病気
●急性心筋梗塞と狭心症
●急性心筋梗塞と狭心症の治療
●弁膜の病気とうっ血性心不全
●5つの弁膜症の特徴と心房細動
●弁膜症と心房細動の治療
●感染性心内膜炎
●治療には「いいタイミング」がある
●心臓手術全般と体外循環
第5章 手術後の生活
●手術後間もない時期
●薬など
●健康食品や健康器具
●長期的な注意点
エピローグ
著者略歴

[担当からのコメント]
心臓病について色々とご存知の方でも、「大動脈解離」は聞きなれない病気かも知れません。しかし本書を読んでいただければ、この病気が私たちの日常生活にとっていかにリスクが高いか、お分かりいただけるのではないかと思います。本書を通じて多くの方がこの病気を理解し、日常生活で予防を心がけていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
渡橋 和政

1982年、広島大学医学部卒業。第一外科に入局。
広島大学医学部附属病院、広島総合病院などに勤務の後
1988~1990年に米国アルバート・アインシュタイン医科大学に留学
1995年にボルドー大学オー・レヴェック心臓病院で研修
2011年より高知大学医学部外科学(外科二)講座教授
2021年「連繋医工学」講座で修士大学院「ヘルスケアイノベーションコース」を開講
著書に「経食道心エコー法マニュアル(南江堂)」など

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