紫波の方言 : 岩手県央部

(著) 山田長耕

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作品詳細

[商品について]
―「道具」である言葉は消えても、「文化」である言葉は遺さねばならない―
長いあいだ人間社会の大きな文化遺産としてあり続けた言葉が、いま大きく変貌している。特にそれぞれの地域の方言は、標準語や共通語の設定、教育の普及、通信機関や交通機関の発達等によって、滅亡の一途をたどっているといっても過言ではない。本書は、そうした視点から採取した岩手県中央部、紫波郡紫波町及び矢巾町の言葉ないし語彙の中から、特徴的で使用頻度の高い方言を中心に収録した紫波の言葉辞典である。言語学、民俗学をはじめ、日本の文化を研究するうえで貴重な資料となる一冊。

[目次]
巻頭の言葉
発刊に寄せる言葉

「紫波の言葉」発刊によせて
はじめに
「付 録」
改訂増補版刊行に当って
編者紹介

[担当からのコメント]
食器が好きな人はどんな食器を使用しているかで、服が好きな人はどんな服を着ているかで、相手の生活や嗜好が何となく分かるということはあるでしょう。長い歴史の中で育まれてきた言葉は、そうしたものだけでなく時の年輪のようなものも刻み込まれた貴重な文化遺産なのだと、本書を読むと改めて思います。ぜひご一読ください。

[編者紹介]
山田 長耕(やまだ・ちょうこう)

○ 昭和十一年七月二十八日生まれ
○ 岩手県紫波郡紫波町遠山字古屋敷五三
○ 昭和三十年県立日詰高等学校農業科卒業
○ 以来農業一筋。葡萄、林檎、稲をつくる
○ 遠山果樹生産組合副組合長
○ 趣 味
  短歌 五十七才からはじめて、以来各種新聞雑誌に投稿し掲載される。
     岩手日報 約八十回
     農業普及(県農業雑誌)約百五十回
     紫波町広報紙 多数回(回数不明)
  将棋 有段
  民謡 少々

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