老上海人(ラウシャンテ)の夢ーー境界の風と、硝煙の時代のなかを生きた

(著) 梶本孝治

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作品詳細

[商品について]
―激動の上海を生き抜いた男の物語―
1930年、大阪に暮らす信一という一人の青年は働き口を求めて上海へと渡った。貿易公司で働き始めた頃には、中国人の荒くれ者たちに囲まれながらも、次第に上海での生活へ溶け込んでいった。次に入隊した工部局警察隊では、市街地で激しい戦闘が行われる中、命がけで職務に当たることもあった。そんな激動の時代を上海で過ごした信一だったが、そこには大好きな映画にまつわる輝かしい思い出や痛ましい戦争の記憶、そして生涯忘れることのできない人たちとの出会いと別れがあった。ーー義父である佐伯信一氏の死後、彼の残した「日付の無い走り書きのメモ」を見つけた著者が、それをもとに当時の上海の様子や彼が現地で送った生活のことを鮮やかに綴った一書。

[目次]
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
追章
エピローグ
参考文献
著者略歴

[担当からのコメント]
先の時代を生きた人の書き残した文章からは、歴史の教科書からは得られない、当時のリアルな生活や街の雰囲気がひしひしと伝わってきます。本書を通して、20世紀の混沌とした上海の様子や、一人の男性が辿った人間ドラマを感じていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
梶本孝治(かじもと・こうじ)
1941年 大阪市にうまれる
1963年大阪大学工学部卒
オーナー(梶本商店)に従事、サンスター技研、コモライフ、2001年定年退職。
2001年〜5年 JMAMチェンジコンサルティングでカウンセラー
著作歴
『GHQの兵隊さんと船場のこどもたち』(国際印刷出版研究所)
『親子愛日』(ユニウス)
『上海レクイエム』(エピック)
『カンカンが行く—船場二代記』(風詠社)
『孝子愛日』(22世紀アート)

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