野菜とわたし:後藤早苗 歌集

(著) 後藤瑞義

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作品詳細

[商品について]
―何気ない目線の中に生命の輝きがある―
卵産む紋白蝶も殺虫剤かかる野菜は分かるものらし
一週間お日様マークのついている天気予報にうんざりとする
何日かぶりの雨なり秋蒔きの野菜の種が芽を出す気配
この年の野菜の場所を決めつけてまずジャガイモと鍬ふるいたり
冬眠を忘れているのか蛇一匹師走の庭を横切りてゆく
(本文より)
四季の移ろいのなかで畑と過ごす自然の日々を見つめた短歌集。

[目次]
1 春
白菜
ジャガイモ
ブロッコリー
春の雨
夏野菜の区画
2 夏
日照り
スイカ
カボチャ
トマト
キュウリ
ブロッコリー
里芋
夏の野菜
3 秋
残暑
サツマイモ
秋の野菜
4 冬
ジャガイモ
冬の野菜
5 その他
入選歌(雑誌「短歌」、読売新聞全国版、読売新聞静岡版) 平成二十四年から二十九年抜粋
平成二十四年
平成二十五年
平成二十六年
平成二十七年
平成二十八年
平成二十九年
母と野菜作り 康一郎(息子)
あとがき
歌人プロフィール

[担当からのコメント]
野菜づくりをしているとさまざまな生き物や自然の貌と出会います。本書の中には、そんな日々をてらいのない柔らかな言葉で詠った短歌が収められています。ぜひご一読ください。

[歌人プロフィール]
後藤早苗(ごとう さなえ)

一九四七年 (昭和二十二年) 静岡県下田市(旧稲梓村)箕作に生れる
一九六八年 (昭和四十三年) 東京家政大学短期大学部病気のため中退する
一九六九年 (昭和四十四年) 「賀茂短歌会」入会する
一九七五年 (昭和五十年)  結婚する
一九七六年 (昭和五十一年) 長女出産する
一九七八年 (昭和五十三年) 長男次男双子出産する
一九八〇年 (昭和五十五年) 長男事故のため死亡する
一九八三年 (昭和五十八年) 三男出産する
夫に短歌を教え始める
一九八八年 (昭和六十三年) 三男重度知的障害と判定される
二〇〇二年 (平成十四年)  人工透析始める
二〇一七年 (平成二十九年) 永眠する

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