鈍行列車に乗って : 医者人生ソロソロ帰り道

(著) 井口昭久

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作品詳細

[商品について]

―折り返しの人生は、ゆっくり行けばいい―

中学生の頃には憧れであった自転車に20年振りに乗ったり、本に引かれた赤線を見ても読んだ記憶がなく焦ったり、新幹線や鈍行列車からの風景に高齢化社会の日本を思ったり、樟脳の匂いに着飾った母の姿を思い出したり、病院長会議に出席する病院長の顔が老いと疲労で年々似てくることに少しほっとしたりと、人間いろいろありますがお医者さんにもいろいろあるのです。『ちょっとしみじみ悩みつきない医者人生』の著者が贈る、お医者さん的人生エッセイ。



[目次]

Ⅰ 自転車

自転車

目覚め

床屋

赤の傍線

物忘れ

鈍行

離脱理論

アルコール依存症

Ⅱ 樟脳の匂い

樟脳の匂い



故郷の匂い



走馬灯

ブラジル

廃屋



五月

お盆

衣替え

駒ヶ岳

Ⅲ 定年三カ月前

定年三カ月前

定年まぢか

定年を迎えて

はしか

辞めて一年

バレンタインデイ

ホワイトデイ

Ⅳ 老年同士の出会い

老年同士の出会い

携帯電話

老人性掻痒症

肥満

運動

ストレス

正常な老い

格好いい老人

愛知万博

真の自由

老人と病気

老人と体

老人と性格

吉田さん

Ⅴ 病院長の私です

「院長の私です」

医療の職場に満足感を

看護師がいなくなる

医学生

病院長会議

大学病院

Ⅵ 高齢者の偏見

高齢者の偏見

老人とパーソナリティ

寿命

尊厳死

サクセスフル・エイジング

同窓会

Ⅶ ひまわり保育園のパパ

ひまわり保育園のパパ

半パク遅れ

不安

パリの高齢者

天国の先生へ

台湾、生協、パスポート

将棋



自尊心

人生の帰り道

[著者略歴]



[担当からのコメント]

お医者さんとお話しするというと健康や病気のことだったりしますが、人生とか生きることとかについてもきっと面白いお話を聞けるに違いない、本書を読んでいるとそんなことを思います。気軽にお話しできるお医者さんが近くにおられない方は、ぜひ本書をどうぞ。



[著者略歴]

井口昭久(いぐち・あきひさ)



1970年、名古屋大学医学部卒業後、名古屋大学医学部第三内科入局。愛知医科大学講師などを経て、78年、ニューヨーク医科大学留学。93年、名古屋大学医学部老年科教授。名古屋大学医学部附属病院長をへて、現在、愛知淑徳大学医療福祉学部教授。

おもな編著書に『ちょっとしみじみ悩みつきない医者人生』(風媒社)、『これからの老年学――サイエンスから介護まで』(名古屋大学出版会)などがある。

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