エレクトロニクス産業の興亡〜伝統から未来へ〜 価値創造への挑戦:加納剛太の歩んだ道

(著) 加納剛太

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作品詳細

[商品について]

――アメリカのコロラドにあるブラッドモアというホテルには、日本の総理大臣が宿泊したことに因んだ「〇〇・スイート」と呼ばれる部屋があります。この〇〇に入る名前は次のどれでしょうか。

1.ヨシダ、2.カイフ、3.アベ

正解は、本書第5章第2項「Believe me!!」をご覧ください。

松下電子工業に勤めながら、「世の中の役に立つものを作ってこそ、真の研究だと言える」という強い信念をもって研究の道を歩み、夢を信じて挑戦し続けた技術者・加納剛太。本書は、その栄光と苦難の研究者人生を、日本のエレクトロニクス産業の興亡の歴史の中でたどった作品である。進むべき道を模索した駆け出しの研究者時代、苦汁をなめたプラズマディスプレイ事業、デジタル環境を変革する可能性を秘めたCeRAMメモリの開発支援、定年退職後の教育分野で活躍など、幾多の挫折経てもなお情熱の炎を燃やし続ける技術者魂がここにある。

[目次]
推薦のことば
監修者のことば
はじめに
第1章 幼少期から大学へ
第1項 祖国への辛い旅
第2項 勉学に励んだ青春時代
第2章 かけだし研究者
第1項 進むべき道を探して
第2項 アメリカとの出会い
第3項 役に立たない発明
第3章 責任ある立場へ
第1項 水野との絆
第2項 半導体レーザー
第3項「CCDデバイス」
第4章 プラズマディスプレイ
第1項 この失敗こそ、人生最高の成果
第2項 NHKとの協同
第3項 ラリー・ウェーバーとの出会い
第4項 長野で流した涙
第5章 強誘電体メモリ
第1項 カルロスの夢のような研究
第2項「Believe me!!」
第3項 研究所所長となって
第4項 半導体における世界の権威からのアドバイス
第5項 国際詐欺師と呼ばれた男
第6章 異端の大学教授として
第1項 あらたな大地に立つ
第2項 アジアとの連携
第3項 伝統から未来へ
第7章 国際協業から学ぶ
おわりに
著者ごあいさつ
謝辞
著者略歴
編著者略歴

[出版社からのコメント]
日々使用するスマートフォンを始め、私たちの日常の中には社会を大きく変えた数多くの技術が存在していますが、本書はそうした技術の裏にある、技術者という人間の人生の物語です。失敗があるからこそ成功がある、その技術者らしい生き方を、ぜひ多くの方に知っていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
加納 剛太(かのう・ごうた)

1961年 大阪大学工学部電気工学科卒業 松下電器産業株式会社入社、
      松下電子工業株式会社取締役電子総合研究所所長、同常務取締役技術本部長などを歴任
1998年 松下電器産業株式会社定年退職、高知工科大学大学院基盤工学専攻起業家コース教授、
      同起業家コース長、総合研究所国際アフィリエイトセンター所長を歴任
2007年 高知工科大学定年退職、同大学名誉教授
2008年 (財)京都高度技術研究所文部科学省知的クラスター創成事業京都環境 クラスター本部事業化ディレクター
2010年 同研究所退職、同本部顧問、大阪電気通信大学客員教授
2013年 同客員教授を退職後、京都工芸繊維大学大学院客員教授
2015年(米国)シンメトリック社取締役顧問、米国コロラド大学コロラドスプリングス校特任教授を兼務
2020年 京都工芸繊維大学客員教授を退職、現在に至る。

この間、大阪大学非常勤講師、北海道大学客員教授、米国デユポン社顧問、中国哈爾浜工業大学招聘教授、米国プラズマコ社取締役を経歴。

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