カミさんと登った日本百名山

(著) 加藤昌隆

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作品詳細

平成―二年九月、現役当時から続けている異業種交流会で、百名山登山が二分の一を超えたことを話題にした。するとメンバーのスポーツ新聞社社長から、「記録と写真があれば本にしたらどうか」と勧められた。
初めは冗談と思ったが、「奥さんは過去登山経験がないのに、還暦近い年齢から百名山登山を始めたのが共感を呼ぶ」と言われ、その気にさせられてしまった。
残している登山計画書には実際の行動時間を書き込みしていたので、登山したスケジュールは簡単に復元できた。しかし、第三者に知らせることは意識になかったので、登った時の状況は記録がない。本にするとすれば、急速に薄れしかも衰えつつある記憶を、いかに蘇らせるかが最大の課題になった。
幸い、登った山の印象を俳旬とは言い難い十七文字にしており、それを最大の拠りどころにしてパソコンの前に座った。約束した時にアルコールが入っていたとはいえ、調子に乗ったことを悔やみつつまとめたのがこの形となった。
(本文はじめにより)

加藤 昌隆(かとう・まさたか)
1938 (昭和13)年に生まれる。福岡市出身。福岡県警察, 警察庁, 九州管区警察局勤務。国体対策課長, 宗像警察署長, 交通企画課長, 九州管区警察学校指導部長, 同教務部長, 小倉北警察署長, 生活安全部長歴任。1998(平成10)年,
定年退臓。同年野村證券(株)入社(参与)。

加藤 齊子(かとう・せいこ)旧姓古川。
1941 (昭和16)年に生まれる。大牟田市出身。結婚後専業主婦。

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