世界が終の棲み家: 外交官の仕事と新たな日本の国のかたち

(著) 小川郷太郎

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作品詳細

「外国を知ることは、自分の思考や行動の世界を広げることである。(中略)違う文化の人々の間でも付き合えばお互いに共感でき、その根底で「人間の心」で結ばれることができる。ボーダーレスの世界では、もう外国と日本という区別を止揚することがよいのではないだろうか。世界、いや、地球がその棲み家だと考えた方がよさそうに思う。」(本文より)
1968年に外務省に入省、その後外交官としてフランス・フィリピン・旧ソ連・韓国など合計8カ国に勤務し、イラクやアフガニスタンの復興にもかかわった外交官生活40年の著者が、外交実務の現場を語る——世界の国々の実情、外国から見た日本の姿、日本の「国家の品格」への思いなどが豊富なエピソードとともに綴られている。外交官の仕事の全貌と、新しい日本のかたちが見えてくる一冊! 

「世界中に、日本人の暖かくも強い「信念の脈」が長きにわたりいろいろな角度から流れていることを、小川元外交官の実体験を通じ実感。ますますこれからの活動に希望を持って取り組みたいと思います!

ハートオブゴールド代表
有森裕子

【目次】
序章 なぜ、外交官か
第一章 フランスの魅力—生活の質、個性、コスモポリタニスム
第二章 政治の体制と国民—旧ソ連の悲哀
第三章 韓国にて—戦争、植民地統治、人の心
第四章 カンボジアでの思い—貧困、開発、ODA
第五章 世界から学ぶ―多様性、人の心
第六章 日本の生きる道—日本の「国柄」、「国家の品格」 

【著者プロフィール】
小川 郷太郎(おがわ・ごうたろう)
1943年 静岡市生まれ
1968年 東京大学法学部卒業、外務省に入省
1969年 フランス、ボルドー大学で研修
1971年 在フランス日本大使館三等書記官
1978年 外務大臣秘書官
1979年 在フィリピン日本大使館一等書記官
1981年 在パリ経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部一等書記官
1985年 外務省経済局国際経済第一課長
1986年 外務省欧亜局西欧第一課長
1988年 在ソ連邦日本大使館参事官
1990年 在韓国日本大使館公使
1994年 外務省国際情報局参事官のち、同局審議官
1995年 国際協力事業団(JICA)総務部長
1998年 在ホノルル総領事
2000年 在カンボジア大使
2003年 在デンマーク大使、兼リトアニア大使
2006年 イラク復興支援担当大使
2007年 兼アフガニスタン支援担当大使
2007年 外務省退官(退官後外務省参与として引続き二〇一〇年までイラク復興支援担当大使の業務に従事)
2007年 (株)三井住友海上火災顧問
2009年 (公財)AFS日本協会理事長(~2011、以後副理事長等)
2010年 (株)絆郷設立、代表取締役
2012年 国際民商事法センター理事
2013年 (公財)全日本柔道連盟特別顧問
2015年 (一社) 鴻臚舎代表理事(2019年より同顧問)
2016年 アスジャ・インターナショナル日本国理事

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