中国古代数学から読み解く 邪馬台国問題: 『九章算術』の語法で書かれていた倭人伝行路記事

(著) 半沢英一

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作品詳細

倭人伝行路記事は、『史記』や『漢書』といった中国史書の語法ではなく、『周算経』や『九章算術』といった中国古代数理科学書の語法で書かれていた⁉

「私は邪馬台国を考えるならば、『邪馬台国はどこにあったのか』また『邪馬台国はその後どうなったのか』といった表面的な謎が考えられる前に、『なぜ倭人伝の行路記事では異常な里単位が使われているのか』また『倭人伝の行路記事はほんとうに辻褄が合わないものなのか』という、より基本的な謎が考えられるべきだと思います。」(本書「はじめに」より)

同時代の中国数理科学文献を典拠とし、倭人伝行路記事の隠された高度の合理性を露わにして 「邪馬台国はどこにあったのか」また「邪馬台国はその後どうなったのか」という1700年の謎に挑んだ意欲作!

【著者プロフィール】
半沢 英一(はんざわ・えいいち)
東北大学理学部数学科卒。理学博士。現在金沢大学教員。
主要著書・論文
「ステファン問題の古典解(英文)」(『東北数学雑誌』1981)
「シュヴァルツ超関数理念の一般化(英文)」(『日本応用産業数学雑誌』1992)
「邪馬壹国は結局どこにあったのか」(『市民の古代 第16集』ビレッジプレス1994)
「数学と冤罪―弘前事件における確率論誤用の解析」(庭山英雄編『被告・最高裁』技術と人間1995)
「倭人伝の短里と中国古代天文学」(横田健一編『日本書紀研究・第二十二冊』塙書房1999)
『狭山裁判の超論理』解放出版社2002
「聖徳太子法皇倭王論」(横田健一編『日本書紀研究・第二十四冊』塙書房2002)
「ナッシュの等距離埋蔵論文の影響についての私見」(『ナッシュは何を見たか』シュプリンガー・フェアラーク東京2005)
「ナッシュのゲーム理論―正義と競争の数学的関係」(『数学通信』2007、日本数学会HPで公開)
『雲の先の修羅―『坂の上の雲』批判』東信堂2009

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