山姥の唄 : 友清恵子詩集
(著) 友清恵子
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[商品について]
―時が過ぎても、詩はのこる―
風に吹かれて 歩く
過ぎ去った恥辱に染められ
来るはずの絶望につぶされ
逢ってしまった男を呪いながら
風に逆らって 走る
忘れかねた記憶を引っ提げ
思い出せない合言葉を探し
ひとつ覚えの唄を口ずさみながら
迫りくる老い、流れゆく時代、移ろい変わる社会、心に映る記憶の残照に目を向けながら、女性として、詩人として、尽きることのない情念をありったけの言葉に載せて紡いだ、追憶と祈りの詩集。
[目次]
無職透迷
車内素描
一輪車
壺
やじろべえ
ふるさと
山姥譚(やまんばたん)
悔恨
病んで
風のなかで
疑念
老媼
'11・祈念
懐旧
終活
悔恨のペンダント
老JAPAN
年賀状から
あとがき
著者プロフィール
[出版社からのコメント]
詩が魂のことばであるとすれば、詩を読むということは、紡がれたことばを通じて詩人とその詩世界と魂で触れ合うということなのかもしれません。本書に収められた作品から見える情景に、皆様はどのような世界を見るでしょうか。ぜひ一度ご覧いただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
友清 恵子(ともきよ・けいこ)
1936年 福井県三国町に生まれる
1959年 福井大学卒業
上京して東京都公立中学校教諭となる(~1997)
著書 『錆びた星』(小説集・近代文芸社・1983)
『百草は風のこころに』(小説・近代文芸社・1990)
『秧鶏(くいな)の唄』(詩集・りん書房・1997)
『夕凪のブーメラン』(小説・文藝社・2002)
『一輪車』(詩画集・美研インターナショナル・2005)
『汀(みぎわ)まで』(小説・エデューコ・カンパニー・2010)
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