白き風土のかたえに 平塚景堂詩集

(著) 平塚景堂

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作品詳細

未生庵の垣根から
鵠沼の朝海邸のテニスコートまでの小路を
抜けたとき 気づいたのだ
「完全な死」は 夏の苛烈な果汁に焼かれて
わたしの「いのち」に なったと     (「完全な死」)

「わたし」をめぐる純粋で深遠な問い。禅と哲学を融合した唯一無二の詩世界。住職であり画家、作曲家でもある平塚景堂の第四詩集。

【著者プロフィール】

平塚 景堂(ひらつか・けいどう) 
一九四九年(昭和二十四年)東京生まれ
東京藝術大学美術学部卒
京都大徳寺専門道場で禅修行
大本山相国寺塔頭養源院住職就任
銀閣寺執事長を経て現在承天閣美術館館長 

「文学歴」
戯曲『さすらい枯野抄』大阪近鉄アート館にて上演 
1990年 詩集『静かな夜の記録』編集工房ノア
1996年 詩集『オリヴィエ追想』書肆山田
2002年 詩集『夜想の旅人』銅林社 
2007年 エッセイ『内なる 風景へ(禅の現在型をさぐる)』禅文化研究所 
2017年 小説『アララ』編集工房ノア

「絵画歴」
京都「ギャラリーマロニエ」にて毎年日本画個展
フランス日本年に作品出品
イタリア・ミラノにて個展
フォーシーズンホテル東京(椿山荘)にて個展

「作曲歴」
武井作曲賞受賞
ピアノ曲集「BUSON」パリ・ルデュック社より楽譜出版
リヨン国立音楽院の招聘により渡仏作品リサイタル
ピアノ五重奏曲「スペクトラム」ウイーンピアノ五重奏団により初演
ピアノ曲集「夢のわかれ」パリ世界初演
アメリカ公使公邸にて作品リサイタル 
オーケストラ曲「アパリシオン」

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