花綵列島:一九八三真珠湾(パールハーバー)

(著) 藤井滋生

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作品詳細

「近代日本の悲劇と戦国残照」
真珠湾奇襲が点火した太平洋戦争は、近代日本の悲劇をもたらしました。その由来は遠く戦国時代に遡ります。
開明的な信長は去り、秀吉の野心から朝鮮で日中戦争が起こり、満洲族が台頭して人口が百倍の中華民族を征服したのです。その清帝国が二百五十年続きます。日本列島は家康が征服し、鎖国の徳川幕府が二百六十五年も続きました。
十九世紀末になって、白人国によって世界へ引き出された文明開化の日本が、古風な中国と出会ってまた日中戦争です。まるで戦国時代の残照が炎上したかのように……。
本来の大和民族から離れ、脱亜入欧と軍事大国の果てが近代日本の悲劇でした。
西郷南洲と山本長官に夢で会いましょう。(本文より)

【著者プロフィール】
藤井 滋生(ふじい・しげお)
昭和十三年(一九三八)三重県生れ。津工業高校卒業。近畿大学法学部中退。
NEC大津工場・大阪サービスセンター勤務。発明協会「優秀賞」受賞。
三重ハウスエリア株式会社・代表取締役・社長。三重歴史研究会・理事。「歴史大賞」受賞。
主な著作(発行所)
『京の華』(関西文学)。『遠い渚』(山陰文学)。『尾張の竜』(勢陽文学)。
『残照の城』(タカハシ商事)。『宣長残照・山桜の夢』(新風書房)。
『それからの平家物語』(歴研)。『本田の旗』(文芸社)。
『日本残照物語』(二十二世紀アート)。

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