東京オリンピックまでに知っておきたいこと 〜コロナ禍の試練を乗りこえ、再び世界を一つにするために〜

(著) 最賀進

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作品詳細

―アフター・コロナの灯火を東京から―
2020年7月に東京で開催されるはずだった第32回夏季オリンピック大会は、延期となった。かつて、東京オリンピックは戦争によって一度「まぼろし」となったことがあるが、今回の東京オリンピック2020が二度目の「まぼろし」となるか否かは、まさに私たち日本人が「コロナ後」の世界をどの様に考えるかにかかっていると言える。
1964年の東京オリンピックは、まさに「敗戦」からの復興の象徴だった様に、東京オリンピック2020は「コロナ」からの復興の象徴となりうるだろう。
いま東京オリンピックの歴史を振り返りながら、来たるべき東京オリンピックをいかに成功させるか、本書を通じて多くの方にお考えいただければ幸いである。

「目次]
序文
第一章 一九四〇年東京オリンピック
 近代オリンピックの誕生
 アジア人初のIOC委員
 日本、オリンピックに初参加
 関東大震災とオリンピック招致
 戦争の足音とロサンゼルスオリンピック
 IOCへの招致合戦
 ほか
第二章 一九六四年東京オリンピック
 戦火で途絶えたオリンピックの火
 再び東京にオリンピックを 田畑政治の野望
 オリンピック復帰と招致活動
 招致活動の苦労
 アジア大会とIOC総会 招致成功へ
 国立競技場の建築
 ほか
第三章 二〇二〇年東京オリンピック
 熱狂の東京オリンピック、その後
 東京に再びオリンピックを
 東日本大震災からの復興
 二度目の東京オリンピック開催決定
 ゴタゴタの二〇二〇年東京オリンピック エンブレムと新国立競技場
 大会開催費問題
 新型コロナウイルスで一年間の延期決定
後書き
付録(1):「2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針」
付録(2):2020年東京オリンピック・パラリンピック競技日程表
東京オリンピック招致活動 年表
主要参考・引用文献

[出版社からのコメント]
コロナウイルスは私たちの日常を変えましたが、コロナ後の世界は「コロナ前の日常を取り戻す」のではなく、コロナによって一度踏み入れた新しい世界を探究するものであってほしいと思います。ビジネスやスポーツ、エンターテインメントの中で行われる新たな試みが新しい文化を生み出していく、そうした中にあって東京オリンピックをその最初の一歩として新たな世界に刻みつけることは、大きな意義のあることではないでしょうか。
本書を通じて、東京オリンピック開催へのあの熱い気持ちを、もう一度思い出していただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
最賀 進(さいが・すすむ)
1930年7月14日、東京都品川区生まれ。
1952年、慶應義塾大学経済学部卒業。
同年、(株)文藝春秋入社。宣伝事業局長を経て、1988年定年退職。
その後、(有)SAIGAハウスを設立、広告代理業を営み、現在に至る。

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