部落解放運動の再生: 共に闘ってきた人々へ

(著) 小森龍邦

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作品詳細

「『二一世紀は人権の世紀』だなどと安閑に言っておられるときではないということである。どうしても、『二一世紀を人権の世紀』にしなければならない。なぜ現実をシビアに見ないのであろうかと歯ぎしりをする思いで筆をとった。」(あとがき)
かつて部落解放同盟中央本部の書記長を勤め、解放運動を指導した著者。長年にわたる運動の根本精神や意義を振り返り、「法的措置」「行財政的措置」をかかげて闘うことの意味を説く。
また、「日の丸・君が代問題」「盗聴法成立」「少年法改正」など、人権にかかわる問題が野放しとなっている現代の危機的状況を憂い、運動家の立場から権力に警告する。
部落解放運動を共に戦った仲間たちに、今、どうしても伝えたいこと。著者の叫びが詰まった渾身の書。

【著者プロフィール】
小森 龍邦(こもり・たつくに)

1932年 広島県府中市に生まれる
1961年 広島県青年連合会会長に選任
1969年 部落解放同盟広島県連合会委員長に選任
      1991年まで22年間在職
1972年 部落解放同盟中央執行委員に選任
1982年 部落解放同盟中央本部書記長に選任
1990年 衆議院議員に広島3区より当選、2期つとめる
現 在 新社会党中央本部副委員長、同党広島県本部顧問、部落解放同盟広島県連合会顧問
〈主要著書〉
『差別と疎外からの解放』(亜紀書房、1973年)
『部落解放の主体形成の理論』(東方出版、1980年)
『解放理論と親鸞の思想』(解放出版社、1983年)
『人間・阿部正弘とその政治』(明石書店、1985年)
『宿業論と精神主義』(解放出版社、1993年)
『蓮如論――問いかける人権への視点』(明石書店、1998年)

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