ここまでのこと : ある数学教師のつぶやき
(著) 田口淑子
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―不器用ながらも生きていく。だって、私の人生だもの―
笑いが人間にもたらす効用をつらつらと考えてみたり、何故か互いに気になる存在である「男と女」についてあれこれ思いめぐらせてみたり、聖書のタラントの話に貧しい才しか与えられない人間の憐れさを思ったりするーーこれまでのことやこれからのこと、書いてみたかったことや生きていて思い感じることをときには女性の視点から、ときには数学者の目線で、そしてときには文学者の面持ちで綴った詩文集。
[目次]
Ⅰ 部
健康事初め
昇段審査
男と女
若い人達
書いてみたかった話
ここまでのこと
気にかかること
「この先三十年」の記
Ⅱ 部
紫 煙
小さな親切
わたし達のデート
仏滅のウィークエンド
蛙王女
人には言えない話
我に愉快をもたらすもの
よろこび二題
笑いは百薬の長
鏡の中の顔
人の分
Ⅲ 部
「誕生の詩」
春ですね
五月雨
夏休み
かみなり
蟬をとった
下の街
綿っぽこりの坊や
顔にもようが無いなんて
雲のおはなし
オレンジ色の風船
眠りのとき
冬こそ死にはふさわしい
梅雨のある晴れた日
とまと
お話売ります
著者略歴
[担当からのコメント]
そのテーマにあれこれ悩んだり怒ったり笑ったり、読んでいて楽しいエッセイには著者の貌が自然と見えてくるものですが、本書には数学者らしい頑固(?)さとどこか少女を思わせる天真爛漫さが入り交じったような、素敵で面白いエッセイが収められています。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
田口淑子(たぐちよしこ)
1937年神奈川県生まれ
東京理科大学卒業
現在東京理科大学助教授、理学博士
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