むかし監督いま選手 : ラージボール卓球に魅せられて

(著) 田村泰

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作品詳細

[商品について]
――ラージボール卓球と硬式卓球で違っているものは、次のうちどれでしょうか。
1.コートの広さ 2.ラケットのサイズ 3.ネットの高さ
正解は本書「第5章 大きなボール・大きな楽しみ ラージボール卓球は、なぜ楽しいかー硬式卓球と違うルールー」をご覧ください。
通常の卓球より大きくて軽いボールを使って行われる「ラージボール卓球」。高校の監督として卓球に心血を注いできた著者は、プレイすることの純粋な喜びを追及するラージボール卓球に出会ったとき、硬式卓球とは違う魅力を感じるようになる――創始者の荻村伊智郎氏の思い出、ラージボール卓球の楽しさと成長するコツ、競技としてのラージボール卓球のこれからなど、ラージボール卓球愛が詰まった魅力あふれるエッセイ集。

[目次]
はじめに
第1章 「行くに小径(こみち)によらず」
章のはじめに
「行くに小径(こみち)によらず」 ――荻村伊智朗さんの歩んだ道――
「バウンド前に打つ」 ――言葉の魔術師・荻村さん――
ペンでシェークのバックを ――荻村さんの教えを逆手(さかて)にとって――
鶴の一声 ――後藤鉀二(こうじ)先生との接点――
田舛彦介さんと私
審判台 ――世界卓球選手権名古屋大会女子団体決勝――
世界卓球選手権名古屋大会審判団余話
私のお宝 ――スクラップブック――
1300人の卓球人が写った写真 ――初めてアジアに目が向く――
全国教職員ベテラン卓球大会
高知大会の憂鬱 ――チャンピオン・スポーツ化したラージボール卓球――
チャンネル752(スカイパーフェクTV)雑感
『卓球人』再読
第2章 阿波路に燃えるラージ熱
章のはじめに
解けた謎 ――偉大な卓球人・竹原茂雄先生を偲ぶ――
勝負師・高尾八重子選手のこと ――あらゆるタイトルに挑戦――
中山和英君の卓球 ――ユニークなプレーを分析し、若さの秘訣を探る――
「タムラ」の「タ」の字も ――国体優勝は県協会のおかげ――
ダブルス ――監督時代、そして今――
Tさんの引退に思う ――中途半端でいられる幸せ――
「ねんりんピック徳島2003」が近づくにつれて ――ねんりんの 渦よ輪になれ 踊りだせ――
「ねんりんピック徳島2003」が終わって
勢いを増す阿波路のラージボール熱 ――2005年全国大会での活躍に思う――
2006年、県勢、金メダル5つは全国4位 ――岩野さんの強打光る――
第3章 行くところがある幸せ
『スモモ便り』――「章のはじめに」に代えて――
「スモモクラブ」の生い立ち
ラージボール卓球と私(1)
スモモクラブの忘年会
会計の一年を振り返って
ラージボールと私たち(2)
全日本ラージボール卓球選手権大会参加の記
『スモモ便り』と私
ラージボール卓球と私(3) ――ロザリーヌのことなど――
『スモモ便り』は、これからどこへ
章の終わりに
第4章 「昨日までと、明日(あした)から」
章のはじめに
ラバーに目覚める
映像で見る自分の卓球 ――テイクバックを考える――
気になるサービスルールの変更 ――2000~2001――
大舞台に挑む
第5章 大きなボール・大きな楽しみ
章のはじめに
こんなに楽しい卓球があったんだ ――ラージボールに親しむまで――
ラージボール卓球は、なぜ楽しいか ――硬式卓球と違うルール――
こうすればラリーが楽しくなる(1) ――相手を大きく動かす――
こうすればラリーが楽しくなる(2) ――自分のリズムでプレーする――
こう考えれば試合に勝てる ――勝つ楽しみを味わうには――
硬式とラージボールをどう切り替えるか ――2種類の卓球をする楽しみ――
楽しさいっぱいの全国大会 ――ラージボール卓球なればこそ――
卓球をする人が若々しいのはなぜか ――ラージボール卓球こそ長寿のスポーツ――
ラージボール卓球は日本人の英知 ――参加する楽しみと、勝つ喜び――
ラージボール卓球 Q&A(1) ――基本は、あくまでも楽しむこと――
ラージボール卓球 Q&A(2) ――新しい楽しみを発見するために――
おわりに
付録 拙著 『卓球に生きる』(明石書店) 『卓球の軌跡』(近代文芸社)の書評・紹介文
〈著者紹介〉

[担当からのコメント]
高校卓球界で優秀監督として表彰されるほど入れ込んだから著者だからこそ、本書では現代の硬式卓球が抱える問題へのひとつの解答として、ラージボール卓球の魅力が存分に語られています。卓球はラリーで打ち合うから楽しいと思う方、ぜひ本書でラージボールの世界をご覧ください。

〈著者紹介〉
田村 泰(たむら・ひろし)

略 歴
1954年 徳島大学卒業、県内中・高校で英語指導と卓球指導にあたる。
1967年 大分国体高校男子の部優勝監督として「徳島新聞体育賞」受賞。
1973年 第1回アジア・アフリカ・ラテンアメリカ卓球友好招待大会(中国)をはじめ、第3回同大会(メキシコ'76)、第4回アジア卓球選手権大会(マレーシア'78)で日本選手団総務を務める。
1991年 全国高校体育連盟卓球専門部より優秀監督として、また同年、日本卓球協会創立60周年に際し「卓球界に功労があった」として表彰さる。

日本卓球協会国際交流委員、全国高校体育連盟卓球専門部技術指導委員歴任。徳島県卓球協会参与、卓球4段

著 書
『英語で読む人権教育』(1993)、『卓球に生きる』(1993)(ともに明石書店)、『卓球の軌跡』(近代文芸社1998)、『しなやかな英文法』(1998)、『おおきなかぶとThe Big Carrot』(2004)〈第8回日本自費出版文化賞(研究・評論の部)入賞作品〉(ともに三友社出版)

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