シリーズ 私のライフキャリア 人生の三つの踊り場 ~テレビマンからステージアート、そしてジャーナリズムの死角を見据えた男~

(著) 鵜飼宏明

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作品詳細

[商品について]

―どんな人生にも物語はある。しかし物語にできる人生は、それほど多くはない―

戦争の記憶が刻まれた幼少期と多感な時期に起きたお家騒動を経て東大で文学と演劇に浸った学生時代、東京放送でラジオドラマの制作から始まり黎明期のテレビ業界で「ヤング720」など歴史に残る番組制作に関わった放送局員時代、テレビ局を退職して「ダンス・シアター・キュービック」を立ち上げ本格的に現代舞踏の世界に足を踏み入れた舞踏作家の時代――自伝的小説『ナナとジャン』をはじめ文学、芸術、評論と多彩な活動をしてきた著者が、共感と多様性、それを芸術で追い求めた日々を振り返りながら初めて自らの半生を語る。



[目次]

はじめに

第一ステージ

「捨七」と「すて」の子供

父の突然死

戦争の記憶

お家騒動

旧制三高から東大へ

ドイツ文学を専攻

演劇への憧れ

アルバイトと下宿

東京放送に入社

夢の持ち家生活

人生の「師」たち

和して同ぜず

第二ステージ

テレビの仕事を志願する

着ぐるみ人形劇「ロボッタン」

「ヤング720」を手がける

どこにもなかった若者向けの朝番組

若手スターが日替わりで司会

当時は珍しかった海外取材

「モーニングジャンボ」の制作

リーフェンシュタール監督を取材

報道制作部にカムバック

TBSを退職、舞踊の世界へ

第三ステージ

八十年代をダンスひと筋に打ち込む

ダンス・シアター・キュービックの足跡

シドニー公演

舞踊についての基本的なあれこれ

ひとつの作品に一年かかるのは当たり前

キュービックの終焉

大学の非常勤講師となる

ヨーロッパ現代舞踊の歴史

東京大学学生演劇七十五年史

舞踊評論家としての人生

あとがき

著者略歴



[担当からのコメント]

人生の良し悪しなんて神さまにでもならない限り分かりませんが、ただ人生が充実していたかどうかは過去を振り返ってみれば分かります。話したいこと、聞きたいことが次から次へと出てくる、本書の中にあるのは、間違いなくそんな充実した人生です。ぜひ『ナナとジャン』『市民と芸術』と併せご一読ください。



[著者略歴]

鵜飼 宏明(うかい・ひろあき)



1930年 京都市に生まれる

1948年 旧制第三高等学校文科丙(フランス語科)を修了

1953年 新制東京大学第1期生として文学部ドイツ文学科を卒業

経歴:放送 JOKR(ラジオ)からTBSテレビで番組制作 ~1979年

   舞台 DANCE THEATER CUBICで創作活動 台本&演出 ~1991年

   教職 淑徳短期大学/日本女子体育大学の非常勤講師 ~2000年

   評論 現代舞踊を中心とする創作作品の批評と審査 ~2013年

以下ダンス関係の仕事にはペンネーム日下四郎(くさかしろう)を用いた。



【主な著作と作品】

●鵜飼宏明名の著作

『太陽と砂との対話:西アジアのシルクロード』(1983 里文出版)

『東京大学・学生演劇七十五年史:岡田嘉子から野田秀樹まで』(1997 清水書院)

『さすが舞踊、されど舞踊』(2005 文芸社)



●日下四郎名の著作

『モダンダンス出航』(1976 木耳社)

『竹久夢二の淡き女たち』(1994 近代文芸社)

『現代舞踊がみえてくる』(1997 沖積舎)

シリーズ『ダンスの窓から』(2003−2012全3冊 安楽城出版)

翻訳本『ルドルフ・ラバン』(2007 大修館書店) その他



●ビデオ制作(全6巻 各1時間 台本・演出および解説パンフレット)

『第1巻 開拓期の人々』~『第6巻 戦後世代の展開』(1988-2005 CDAJ)



Eメール:peh03202@nifty.com

ウェブページ:〝市民と芸術〟http://ukaikusaka.net

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