地湧の涙――命の根源への生の旅路

(著) 加藤賢秀

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作品詳細

[商品について]
―自然の理の中で生きること、それは絶望か希望か―
その「黒いかたまり」は、エミールという譲と15年連れ添った牛の亡骸の傍にうずくまっていた。どこから来たとも知れぬそれは、生まれて間もない仔牛だった。親の分からないその仔牛に譲は「地湧」と名付け、育てることとなった。しかし、地湧の未来には牛としての避けられない運命が待っていた——。かつてヒッピーの聖地とされた諏訪之瀬島で繰り広げられる譲と地湧の生命の交流、そして地湧との旅の中で訪れる啓示。地湧の意味とともに読者を真理へと誘う、混迷の時代の真の物語。

[目次]
地湧の涙
あとがき
巻末エッセイ 小説『地湧の涙』の誕生
■著者略歴

[担当からのコメント]
人生や生命、生きることについて思い悩むということは、そこに魂の存在をかけた真摯な問いがある限り、決して無駄な時間ではないのだということを本書を読んで改めて思います。資本主義や近代社会の弊害が叫ばれる今、この時代に生まれ生きていくことの意味から目を逸らさずに問い続ける、本書と共にそんな時間を過ごしていただければ嬉しく思います。

■著者略歴
加藤賢秀(かとう・よしひで)

1945(昭和20)年 両親の疎開先山形市で出生。東京育ち。
1963(昭和38)年 都立小山台高校卒業。
1968(昭和43)年 横浜市立大学卒業後すぐにシベリア鉄道起点で、世界放浪に旅立つ。
1971(昭和46)年 諏訪之瀬島バンヤン・アシュラムに1年間滞在。
1975(昭和50)年 世界54カ国を巡ったのち、鹿児島県トカラ列島の諏訪之瀬島に定住。現在に至る。

ニックネーム Joe(ジョー)

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