昔の田舎の子の場合
(著) 日下部康明
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―モノは溢れていなくても、色んな心は溢れていた―
1学期の通信簿が酷くて仏壇の前に正座させられた夏祭りのあの日。街頭テレビで子供たちを虜にしたプロレス。あらゆる公約を並べたててようやく母に連れて行ってもらった立ち食い寿司屋ーー昔の田舎の子供たちは、押し付けられながらも家の仕事もやり、近所の子供たちとよく遊び、工夫したり失敗したり、ときに無鉄砲になったりもしながら色々なことを体で学んだ。昭和の時代の空気とともに自身の少年時代を振り返り綴った、懐かしくも楽しいエッセイ集。
[目次]
オ ヤ ツ
夏 祭 り
金 魚
荒 川
作 品 展
お医者さんごっこ
プロレス
ゴム段跳び
憧れの寿司
お 正 月
凧 あ げ
運 動 会
著者略歴
[担当からのコメント]
特に約束をしていなくても、昔の子供たちは集まれば自然と缶蹴りや鬼ごっこなどその場をうまく利用した遊びを始めたものでした。今のように便利でモノに溢れてはいませんでしたが、どこか大らかで人と人の距離が近い、本書はそんな時代の子供たちを綴った作品です。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
日下部 康明(くさかべ やすあき)
1943(昭和18)年 埼玉県生まれ
〔著書〕
親と子の精神衛生のために(メジカルライフ教育出版)
主治医からの子育てアドバイス(芽ばえ社)
主治医からの孫育てアドバイス(芽ばえ社)
ああ診療譚!言わせてもらおう!(文芸社)など
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