物質としての生命と経済現象――あらためて人間の「本質」を問う
(著) 町屋肇
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―私たちの知性は何をもたらし、何を誤らせるのか―
前著『人間の「本質」とは何か』をはじめ、人間存在への社会科学的考察を続けてきた著者の思索の旅第4弾登場。今回は人の属性としての「欲望」の視点から更に進んで、「物質」としての生命に目を向け、生命現象の根幹に深く関わるエネルギー現象から経済的側面へのアプローチを試みる。知性を獲得した人間の歩みの先には何があるのか、人間の「生活」がもたらす人類の未来に警鐘を鳴らす、壮大な知の「自分探し」の旅。
[目次]
1 振り返って
(1)物性としての位置づけ
①物質の素としての素粒子
②素粒子から物質へ
③素粒子の正体
④宇宙空間における素粒子の存在
⑤物質としての特徴でもある元素
⑥物体が有する質量
⑦量子としてのはたらき
(2)「知性」としての拠りどころ
①「知性」を誘発するもの
②「知性」がもたらすもの
イ 受信装置と発信機能
ロ 視覚による反応
ハ 聴覚による反応
ニ 味覚による反応
ホ 嗅覚による反応
ヘ 触覚による反応
ト 受容器が全開のとき
チ 刺激を求めての旅路
2 経済的側面へのアプローチ
(1)「やりくり」の行き着く先
(2)「知能」の為せる業
(3)人間の行動を促すもの
①「生理」と「心理」を思い返して
②「心」の迷い
③「心」から生じてくるもの
④「価値」の創出
(4)「価値観」を誘発するもの
(5)未知なるものへの挑戦
①人間の行動を引き寄せるもの
②「価値」の存在を求めて
③心理的側面としての「価値判断」
(6)経済における社会の関係性
①「打算の道」・「徳の道」
②法則性の探求
イ 「家計」と「企業」
ロ 「自然法則」と「社会法則」の共通項
ハ 「経済政策」における不公平感の解消
ニ 配分と分配にまつわる「資源」
ホ 「社会現象」における理論の確立
3 自分探しからの連想
おわりに
あとがき
【著者略歴】
[担当からのコメント]
生命とは何かという問いを思想や科学的なアプローチで考えるということは、現在の人類が抱えている地球環境をめぐる様々な問題を考えるうえで、実はとても重要なことなのではないかと本書を読んでいると改めて思います。この思索の旅はシリーズとなっていますが、本書からお読みいただいても問題はありません。ぜひご一読ください。
【著者略歴】
町屋 肇(まちや・はじめ)
1942年、旧満州国生まれ、青森県育ち。
1967年、神奈川大学法経学部経済学科(大熊信行ゼミ)卒業。
同 年、〈特殊法人公立学校共済組合本部〉就職。
2003年、同法人、退職。
同 年、〈財団法人教職員生涯福祉財団〉就職。
2008年、同法人、退職。
【著書】
『人間への「問いかけ」』(新潮社図書編集室)
『人間の「生きる術」とは』(同上)
『人間の本質 誘惑の果てに』(同上)
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