越後騒動万華鏡:岩田武兵衛くちなし見聞録

(著) 岩田篤

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作品詳細

[商品について]
―― あたかも、万華鏡を回すように、ちょっと角度を変えただけで、模様がからっと一変するのだ。(本文より)
五代将軍となった徳川綱吉が行った越後騒動の再審によって、小栗美作父子に切腹が命じられた。切腹の直前に小栗美作と語り合う機会を持った岩田武兵衛は、わだかまりをもったまま、東海道を旅していた。
あの騒動の裏に何があったのか、岩田姓とともに賜った「くちなし」の家紋を胸に秘め、武兵衛の真相を巡る旅が始まる。

[目次]
墓参
切腹前夜
密 会
奇 遇
瓜二つ
父の思い出
元藩士
お 蘭
小 夜
道中話
善光寺
お吟の方
万華鏡
著者プロフィール

[出版社からのコメント]
お家騒動として有名な「越前騒動」を家老小栗美作側の視点から描いた作品です。
本作は歴史小説ではありますが、一つの物事に対して百人百様の事実があるのは現代も同じ。越後騒動に興味のある方も、そうでない方にもお読み頂きたい作品です。

[著者プロフィール]
岩田 篤(いわた・あつし)
昭和11年 生まれ。奈良市在住。60歳を機に第二の青春を志して小説に挑戦。岩田家に伝わる桓武平氏の流れをくむ『小栗系図』を題材に論文を発表(新人物往来社)後、説教節「小栗判官」にヒントを得た「幻の絵師小栗宗湛」(近代文芸社)、今までにない視点からとらえた「越後騒動万華鏡」(文芸社)を出版。
小栗より岩田に改姓後、明治維新まで過した備中足守藩(岡山)は豊臣秀吉の正室高台院寧々の子孫の里で、歌人木下長嘯子・木下利玄・蘭学者緒方洪庵・悉曇学岩田寂厳など文人・絵師が傑出。それらを題材に新しい視点と構想で描いている最中、平成11年9月クモ膜下出血で入院。生死をさ迷ったが奇跡的に回復し、平成12年2月に退院。

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