S.T.コールリッジ 象徴の言語

(著) 野上憲男

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作品詳細

[商品について]
―格調高く美しい象徴の言語は、詩人の魂と知性のもと永遠の風の歌となる―
言語を人間の意識を表現するものであると考え、内的な感情の表現に象徴的な言語を用いたイギリスのロマン派詩人サミュエル・テイラー・コールリッジ(1772〜1834)。そこに現れる月、嵐、太陽などのモチーフは、その詩中においていかなる意味を持つのか――代表作を通じて象徴的表現の深奥に分け入り、コールリッジの詩想の真髄に迫る一書。

[目次]
第一部 S.T.コールリッジの象徴の言語
1. Symbols of Imagination
2 Opus Maximum by S. T. Coleridge
断章1 第三章
断章1 第四章
Ⅴ章 第五章
Opus Ⅴ 第六章
第七章
第八章 信仰と良心 Faith and Conscience
3 コールリッジのロゴス論
(1)想像力の統一体にまとめる力
(2)natura naturataとnatura naturans
(3)Anticipation in Nature and in Thought
第二部 訳詩抄録
(1)・・・への手紙(A Letter to・・・)
(2)「夜半の霜」(Frost at Midnight)1798
(3)イオルスの竪琴 ― サマセットシャーにて作る
(4)「不在 ―詩篇」 Absence: a poem 1793,年
(5)「ナイチンゲールに寄せる」(To the nightingale 1795年夏?)
(6)ナイチンゲール ― 説話詩  The nightingale: a conversation poem
(7)秋の月に寄せる(Sonnet to the Autumnal Moon 1788
(8)秋の夕暮れに寄せて
(9)宗教的瞑想:1794年のクリスマス前夜に書かれたとりとめのない詩
あとがきにかえて
Appendix
S. T, コールリッジの警句(Epigrams)
Jesux D'espri警句
Fragments 断章
Fragments from a Notebook

[担当からのコメント]
詩で用いられる言葉、その表現は感性によって紡がれた詩人の魂そのものと言ってもいいかも知れません。本書を通じて、詩人コールリッジのみならず、言葉の芸術としての詩を鑑賞する楽しみをぜひ多くの方に感じて頂ければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
野上 憲男(のがみ・のりお)
 1944年 岡山県倉敷市に生まれる。
 現在京都経済短期大学教授(学長)
 最終研究学歴1982年~83年 旧文部省在外研究員として
 ロンドン大学(U.C.L)に留学

主な著書(単著のみ)
 『若き日のコールリッジ』(旺史社1992)
 『コールリッジ詩集 ―シビルの紙片―』(全訳)(岡山丸善 1992)
 『ルイス・キャロルの手紙』(成美堂1992)(編注)
 『S.T.コールリッジ詩集』(成美堂1996)(撰集訳)
 『ルイス・キャロルのスナーク狩り』(旺史社1998)(編注)
 『コールリッジ談話集』(旺史社2001)(全訳)
 『英語諺・名言辞典』(あぽろん社2009)
 『Toward Completion of S. T. Coleridge's vicious circle of Thought』
 『S.T.コールリッジ詩集』(大阪教育図書2013)(全訳)

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