交響詩徳之島

(著) 上田哲美

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作品詳細

物語の舞台は、明治から昭和の徳之島。美しい少女メトは猛毒のハブに咬まれ、一命をとりとめたものの右手の自由を失ってしまう。障害に苦しみながらも、ひたむきな努力を重ね、大島紬の優れた織り手となったメトは、やがて愛する人とめぐりあい結ばれる。しかし、ようやく幸せを手に入れた彼女を待っていたのは、想像を超えた悲しみと試練だった――。
どんな状況でも決して希望を失わず、激動の時代を強く生き抜いた女性の壮大な一代記。

【著者プロフィール】
上田 哲美(うえだ・てつみ)
生年月日昭和二十一年五月十一日。
高校二年時に転校、家の財政が乏しく夜学を選択。
テレビ技術専門学校の芸術部で三年学ぶ。
後に英語の放送局で働き、番組の責任者になり数年所属。この間に本への関心が深まる。 転職をするなかでODAで海外の仕事をすることになり、数か国の放送局で勤務。しかし父の危篤により、国内で仕事を始める。
同時に会社を立ち上げ、運営(テコミュ・ユー有限会社)。
十年ほどして母の介護と仕事の両立が難しくなり、会社を休眠状態に。
同時に脳卒中を発症(幸い私の病は数か月で完治)。
母はこの後完全な介護が必要となる。頭の病と母の介護が夜の時間を生みこの物語を生み出すことへの挑戦が始まり、五年努力を重ねて書き連ねたこの物語が完成。
本好きで図書館にはたびたび足を運び、海外の著名な作品は網羅、国内の作品では夏目漱石作品、坂口安吾の『大菩薩峠』全編を読破するほど。

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