現代人のための宗教入門──日本人としての魂のかたちを考える

(著) 相澤貞順

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作品詳細

[商品について]
―宗教とは、人間が人間らしく生きるための智慧である―
十八世紀以降、科学の分野が目覚ましい発展を遂げてきた一方で、宗教は次第にその力を失い、特に日本では宗教への無関心が公然と叫ばれている。しかし、改めて宗教というものの存在を考えてみると、人間が生きてゆくことそれ自体に深いかかわりを持っていることがわかる。本書では、宗教心というものを特別なものではなく、人間が本来持っている素直な心情や感謝の気持ちとして捉えることを通して、人間と宗教の関係性、そしてその起源に迫る。人類はいつから宗教心を持つようになったのか。科学文明が発達した現代に、宗教は必要ないのだろうか。ーー機械化・情報化が進む現代社会に生きるすべての人に捧げる一書。

[目次]
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本書が電子図書化されることをお喜び申し上げます。
はじめに
序 章 人間と宗教
第1章 縄文文化と現代――智慧と生命観――
第2章 科学と宗教
第3章 日本の景色と仏教――即身仏とミイラ――
第4章 釈迦とインド社会
第5章 一神教の世界
第6章 空海と密教
第7章 仏教の普及と鎌倉仏教
第8章 現代の文化と宗教――自由と悟り――
終 章 生活と宗教――修行とは何か――
参考文献
あとがき
追加あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
部屋の電気や冷暖房を取ってみても、科学の発達が私たちの生活を便利にしてくれたことがよくわかりますが、その一方で、多くの人が精神的な「苦」に直面しているのを見ると、科学だけでは解決されない問題もあると気づかされます。本書を通して人間を取り巻く宗教や文化の歩みと未来を知り、本当の幸せとは何かを考える一助としていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
相澤貞順(あいざわ・ていじゅん)

昭和13年 群馬県に生まれる
昭和38年 群馬大学学芸学部卒業(歴史〈考古学〉専攻)後、前橋育英高等学校教諭、前橋市教育委員会文化財保護係、前橋市立前橋高等学校教諭を歴任
現  在 前橋市日輪寺住職、群馬社会福祉大学非常勤講師
著  作 「旧石器文化研究の歩み」、「縄文文化研究の歩み」(以上、『群馬県史 通史編1』所収)、『北橘村史』(共著)を執筆、ほかに考古学関係の論文多数

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