被災地からの手紙──境界線を越えて

(著) 近藤愛哉

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作品詳細

[商品について]
―3.11を経験した人はみな、語り部の資格をもっている―
東日本大震災発生から6日後の3月17日、宣教団OMFインターナショナルの被災地視察に同行して岩手県宮古市に向かい、いつもと変わらぬような市街地の光景に一瞬拍子抜けした著者は、海岸線に近づくにつれて異世界の扉を開いたかのような光景に言葉を失う。そこにあったのは折り重ねられて転がる車に折れて横たわる信号機、街中に打ち上げられた漁船、押しつぶされた建物、そして呆然と立ち尽くす人々の姿だった。この光景をまえに牧師として、ひとりのキリスト者として何ができるのか――本書は被災地の現場で支援の輪を広げるべく奮闘した著者が綴った、被災者支援と信仰の記録である。

[目次]

1 境界線を越えて
2 ふたたび被災地に
3 助けは北と南から
4 「三・一一いわて教会ネットワーク」発足
5 主の備え
6 距離を越えて
7 それぞれの「被災地」
8 求 人
9 託されたバトン
10 支援におけるアイデンティティ
11 岩手における宣教論
12 目をさまして
希望を持って、希望を――あとがきに代えて
著者略歴

[担当からのコメント]
東日本大震災は多くの人生を一変させ、その傷痕はいまだ私たちの心に深く刻まれています。時が過ぎていったとしてもあの震災の記憶がある限り、私たちは生きることについて、社会について、そして人間について考え未来へと伝えていかなければならないのだと改めて思います。ぜひご一読ください。

[著者略歴]
近藤 愛哉
こんどう よしや

1977年、福島県出身。母教会は、福島第一聖書バプテスト教会。中学生でバプテスマ(洗礼)を受ける。中学卒業まで夢はプロ野球の選手。しかし、練習過多により故障し断念。
高校卒業後上京。一年間の浪人生活の後、国際基督教大学(ICU)に入学、教養学部、社会科学科、歴史学専攻。KGK(キリスト者学生会)、野球サークル等で広く交友関係を築きつつ、ケニア、パプアニューギニア、韓国等諸外国を訪れ、海外のクリスチャンと交流する機会も与えられる。この期間、御徒町キリスト教会にて教会生活を送り、次第に牧師となる思いが明確なものとされる。
2000年4月、聖書宣教会・神学舎(神学校)に入会し、周囲からは「スポーツ推薦」と噂されつつ、毎年行われる「神学校親善ソフトボール大会」では4年連続優勝で、面目躍如。
2004年3月、卒業。2004年4月、盛岡聖書バプテスト教会の牧師となり、今に至る。妻・子(二男一女)2011年3月11日の大震災後に発足した「3・11いわて教会ネットワーク」では代表を務める。
趣味はスポーツ、読書、料理(自家製ベーコン・ソーセージ)、筋力トレーニング。花を育てること。好物は納豆。特技は、まつげの上にマッチ棒を3本乗せること。毎月「モリモリフットサルサークル」開催。
キリスト者学生会(KGK)全国理事、盛岡医療福祉スポーツ専門学校非常勤講師(「キリスト教概論」「生命倫理」担当)。

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